DAISUKE YAMAMOTO

Let's Cynical!let's cynicalの発想に至るまで

山本は彫刻作品を中心に色々な作品制作活動をしております。人物、動物、無機物、有機物、時事ネタetc…一貫性のあるモチーフは特段意識せず、その時々に興味関心が湧いた事象を選択して彫刻作品を中心に作品化しております。自身の感性と脳内フィルターと尺度に自問自答しつつ、感じたままを自由に表現してきました。

近年では、作品の根幹に「cynicalな笑い」という共通のメインテーマを掲げております。
世相を風刺し笑いにすることは、様々な出来事の本質を探るヒントを与えてくれると感じるからです。
自身の頭の中にイメージした作品を、いかにシンプルに視覚情報で他者に伝達する事ができるか。自分には文才がありませんが、彫刻家として思いの丈を作品で語る事はまだ残されているのだと信じています。一コマ漫画的な彫刻作品を作れる彫刻家を目指し、試行錯誤を繰り返す日々です。

2020年のコロナパンデミックという地球規模の事件により、世界のあらゆる常識が見直され、ある意味でグレートリセットされた世界観が押し寄せてきました。

この時代を生き抜く時に、一体自分は何者であるのかという事と、何に真価を問われるのだろうか?という問いかけを繰り返しております。
時代性の捉え方は人それぞれ異なるものですし、一概に正解かどうかなんて分からないものですが…少なくとも、正しいかどうかという判断基準よりも、自分がやりたいかどうかという行動を取る方が有意義な人生になると、今回の自粛生活から多くを学びました。

そして、最近良く耳にする機会が増えているシンギュラリティ問題。AIによって、人類のあらゆる技術が代替されて行くことで、活躍の場を失う者たちが増える冷酷な時代が始まっています。
利便性やコスパの良さを追求してきた人間たちが、自らの発明によって苦しめられる可能性が出てきた世界線を生きて行く事そのものが、正にcynicalで滑稽すぎると感じます。

そのまま、メタバースの世界へ逃避して、自己の意識をアバター化した仮想現実の中で生きて行くならば、なんでも夢が叶うと信じる人達まで散見される始末です。

果たして、その未来予想図は本当に人類が望むべきニューフロンティアなのでしょうか?

私達人間には、今のところ有機的生命体の肉体と意識が残っています。chat GPTが作る発想力がどんなに優れていても、やはり生身の人間が作る個性的な感情や意識が込められたモノの方に魅力を感じるのです。少なくとも自分はそう感じます。

こんな時代ならではの今を生きている証として、cynicalな笑いは苦難をポジティブな思考へと切り替えてくれるスイッチの役目があると私は考えています。シニカルで行こう。let'scynical‼